
チェーン上データ講座(十):市場の晴雨計RUPL(II)- 最強の天井シグナル&歴史的サイクルの天井詳細分析
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チェーン上データ講座(十):市場の晴雨計RUPL(II)- 最強の天井シグナル&歴史的サイクルの天井詳細分析
本稿では、RUPと価格の動きを同時に観察することで市場の天井をどのように分析するかを紹介する。
著者:ベイ・ガー
🔸TL;DR
- RUPLシリーズ記事は2回に分ける予定で、これはその第2弾
- 本稿では、RUPと価格のトレンドを同時に観察することで、市場の天井を分析する方法を紹介
- 上記の方法を用いて、過去の各サイクルにおける天井局面を歴史的に分析
- RUPの視点から、執筆時点での市場フェーズについて考察
🟡 RUPL 簡単な復習
RUPLとは「相対未実現損益」のことであり、RUP(相対未実現利益)とRUL(相対未実現損失)に分解できる。
このデータの主な用途は、現在のマーケット全体の含み益・含み損の状態を示すことにある。
RUPL指標の詳細については、前回の投稿を参照のこと。
🟡 RUPによる天井逃れの応用
ここでは、天井圏でポジションを回避するための強力な手法として、RUPの活用法を紹介する。この手法では、RUPのみを使用すればよい。
「BTC価格のトレンドとRUPのトレンドが背離した場合、高確率で天井が到来している」
BTC価格がより高い高値をつけたにもかかわらず、RUPがそれ以前の高値を下回る形になった場合、背離が成立する。
本来ならば、価格が新たな高値を更新する際には、RUPもそれに追随して上昇すべきである。
しかし、価格は上昇しているのに市場の含み益水準が低下しているという背離が発生した場合、
唯一の可能性として、「低コスト保有者が大量に自らのコインを売却し始め、配布(ディストリビューション)を開始している」と考えられる。
なぜなら、未実現利益の中で最も大きな割合を占めるのは、何よりも低コストの保有者だからである。
こうした層が早期に利食いを完了させれば(大量の未実現利益が既に実現済み利益へと転換)、
その後価格が再び高値を更新しても、RUPは必ずしもそれに追随しなくなる可能性がある。
ただし一点注意すべきは、市場フェーズの分析や判断においては、他のオンチェーン指標と併用して総合的に観察することがより正確であり、断片的情報のみで全体を推し量る「以蠡測海」の罠に陥らないよう留意すべきである。
🟡 過去のサイクル天井の詳細分析
RUP背離のロジックを理解した上で、実際にチャートで検証を行わなければ、それは単なる机上の空論にすぎない。
そこで本セクションでは、このロジックを用いて、BTCの過去の主要なサイクル天井を読み解いていく。
1. 2013年のバブル天井

上図にて、緑線がRUP、黒線がBTC価格である。
当時の天井部では、価格とRUPの間に「三段階背離」が発生している。
価格が連続してより高い高値を形成する一方で、RUPは逆に連続して低い高値を記録しており、
前述したRUP背離の条件を完全に満たしている。
2. 2017年のバブル天井

図の通り、2017年の天井でも同様にRUP背離シグナルが出現している。
今回の天井では、価格が当時の最高値に到達した後、一度目のRUP背離が発生。
その後、価格が下落後に反発を試みる中で、再度RUP背離が出現し、逃げるためのチャンスが二度与えられた形となった。
3. 2021年の二度の天井

ご存知の通り、2021年は比較的珍しい「Wトップ構造」であった。
ここでは、それぞれの天井について個別に分析を行う。
まず最初の天井だが、2013年と同様に「三段階背離」が発生。
続いて二番目の天井でも、頂点圏で再度RUP背離が出現している。
以上のように、これまでに発生したすべての歴史的サイクル天井において、RUP背離を回避できた例はない!
もちろん、今後すべての天井で必ずRUP背離が発生するとは限らないが、現時点で観測された限り、例外はない。
では、今回のサイクルはどうだろうか…?
🟡 2025年の天井分析
早速、図をご覧に入れよう。

(この図は執筆時点のデータ。日付は2025/01/07)
執筆時点で、今回のサイクル初のRUP背離シグナルがすでに発生しており、無視できない警告信号である。
その後、2025年1月20日に、RUPは再び2013年や2021年初回天井と同様の「三段階背離」を形成。当日のBTC終値は約106,000ドル。

私は当日、X上で投稿を発信し、天井リスクの出現を警告した。
現在、天井が確定したかどうかは不明であるが、私はすでに平均103,000ドルでBTCの保有をすべて手放した。
天井は一つのプロセスであり、私の判断が正しかったかどうかは、時間の経過によって証明されるだろう。Let’s see.
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