
オンチェーンデータ・スクール(6):一連の革新的でARKが共同研究に関与したBTCマジックプライシングメソッド(I)
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オンチェーンデータ・スクール(6):一連の革新的でARKが共同研究に関与したBTCマジックプライシングメソッド(I)
本稿では、Cointime Priceの基本原理と底値投資への応用について紹介する。
著者:ミスター・ベイ
序文
Cointime Priceシリーズの記事は、過去5編の内容よりもやや進んだレベルとなっています。もし「オンチェーンデータアカデミーシリーズ」を初めて読み、オンチェーン分析の知識を学びたい読者の場合、まず最初の5編から読むことをおすすめします。
🔸TL;DR
- Cointime Priceシリーズは全3回にわたります。今回はその第1回です
- 本稿ではCointime Priceの基本原理と底値投資への応用について紹介します
- Cointime Priceは、BTCに対して全く新しい、かつ効率的な価格評価手法です
- Realized Priceよりも厳密であり、LTH-RPよりも感度が高い
🟡 Cointime Price 基礎解説
Cointime Priceという概念は、2023年8月23日にArk InvestとGlassnodeが共同で発表した「Cointime Economics」の中で提唱されました。
Cointime Priceの計算ロジック自体は比較的複雑ですが、本稿ではできるだけわかりやすく、本質に迫る形で説明していきます。

Cointime Priceは、BTC特有のUTXO構造に基づいて設計された価格モデルです。
本稿では煩雑な計算プロセスを省き、直接その原理をご紹介します。
簡単に言うと、BTCはブロックチェーンであるため、ブロック生成や送金取引の際には必ず検証プロセスが存在します。
Cointime Priceは従来のオンチェーン価格評価手法とは異なり、「時間加重(Time Weighted)」というアプローチを採用しています。

上図の緑線がCointime Priceであり、その計算式も図の通りです。
ここで登場する3つの概念は以下の通りです。
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Coin Blocks Created(CBC)
n番目のブロックにおけるCBC = その時点でのBTC流通量
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Coin Blocks Destroyed(CBD)
対応する数量のBTCが移動した場合、「破壊(destroyed)」されたとみなされます。
移動したBTCの数量に、保有期間(移動前に経過したブロック数)を乗じることでCBDが算出されます。
このCBDは「時間加重されたBTC数量」と解釈できます。
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Coin Blocks Stored(CBS)
CBS = CBCの合計 − CBDの合計。つまり「未使用の、時間加重されたBTC数量」と理解できます。
上図の計算式において分子部分は、各送金時に発生したCBDにその数量を乗じたものを合算したものです。
以上より、Cointime Priceには次の3つの特性があります。
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時間加重の設計により、長期保有者が大量にBTCを移動(放出)する際、Cointime Priceの変化速度が加速する
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取引は常に買いと売りのセットであるため、買手側の視点から見ると、分子部分は現在市場で「時間加重された累積支出額」と見なせる。これをCBSで割ることで、「市場に存在するコインの時間加重後の平均取得コスト」が得られる
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CBDは移動行為を前提としており、移動しなければCBDは発生しないため、遠い過去の紛失済みコインの影響を効果的に排除できる
🟡 LTH-RPとの比較
以前の記事で、私はLTH-RPについて紹介しました。簡単に言えば、LTH-RPとは長期保有者のBTC取得平均コストのことです。
GlassnodeではLTH(Long-Term Holder)を「保有期間が155日以上」と定義しているため、「長期」という概念に対する相対的に粗い定義しかできません。
一方、Cointime Priceは「コインが移動した時点で、どのくらいの期間保持されていたか」を直接考慮するため、
LTH-RPと比べてより正確かつ感度が高いと言えます。

上図のように、各主要上昇局面において、Cointime Priceは常にLTH-RPよりも早く反応し、放出(distribution)フェーズの到来をより即座に示すことができます。
そのため筆者が市場分析を行う際には、むしろCointime Priceを好んで使用しています。
🟡 底値投資への応用
前述の通り、Cointime Priceは時間加重の方法を通じて、BTCに対して公正な価格評価を行います。
であれば、市価がCointime Priceを下回ったとき、それは市価がBTCの真の価値をすでに割り込んでいることを意味します。
これは通常、優れた底値投資(買い時)のサインとなります。
下図では、過去にBTC価格がCointime Priceを下回った時期をマークしています。いずれも実際に良い参入タイミングとなっていたことが確認できます。

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