
「米司法省がシルクロードのビットコイン売却を承認」という報道の信ぴょう性はどの程度か?
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「米司法省がシルクロードのビットコイン売却を承認」という報道の信ぴょう性はどの程度か?
たとえ真実だとしても、司法省が短期間で保有するビットコインを売却することはできない。
著者:Jessy、金色財経
1月9日の午前、相場が下落する中で、各大手仮想通貨メディアは「米司法省が没収した65億ドル相当の闇市シルクロードビットコインの売却を承認した」という悪材料を報じた。このニュースが流れると、ビットコインは直ちに下落し、94,000ドルを割り込んだ。
追い打ちをかけるように、市場の悲鳴が絶えなかったが、金色財経が調査したところ、この情報の信頼性は極めて低く、記者は米司法省の公式発表を見つけることができなかった。仮にこの情報が真実だったとしても、過去の米司法省が押収したビットコインを売却するプロセスを踏まえると、短期間、つまりトランプ政権発足前にこれらのビットコインを売却することは事実上不可能である。またトランプ氏自身も、在任中は米国が1ビットコインも売却しないと明言している。
以上から、米司法省が現時点で実際にビットコインを売却することはないため、市場への売り圧力は生じない。
情報源は一つのみ
各大手仮想通貨メディアの引用元を確認すると、すべてX(旧Twitter)上の個人ブロガーが投稿した内容に遡ることがわかった。

このアカウントの運営主体はある仮想通貨ニュースメディアだが、そのウェブサイトは有料会員制であり、しかも会費が非常に高い。

以上の情報を総合すると、金色財経の記者は、このメディア自体の信頼性が高くなく、Xアカウント上で発信された「米司法省が没収した65億ドル相当の闇市シルクロードビットコインの売却を承認した」という一文には具体的な出典が示されておらず、検証不能であると判断した。
仮に真実でも、司法省は短期間でビットコインを売却できない
金色財経が米司法省による過去の押収ビットコイン売却プロセスを調査した結果、仮に今回の情報が真実であったとしても、トランプ政権発足前に米司法省が保有するビットコインを売却することはほぼ不可能であることが分かった。
米司法省が押収したビットコインは、通常、OTCや取引所を通じて直接売却されるのではなく、米連邦保安官(USMS)がオークション形式で処分を行う。これは、我が国の司法当局が押収した不動産や美術品などの資産をオークションで売却し、収益を国庫に納める仕組みと類似している。
2020年のUSMSによる売却手続きを例に挙げると、当時、連邦刑事・民事・行政事件に関連する約4,040BTCが対象となった。
このとき、USMSは2020年2月3日に売却の意向を公表し、入札を希望する者は2月12日までに登録を完了する必要があり、実際にオークションが開催されたのは2月18日だった。

また、当時のUSMSが公開した販売条件によれば、落札者は2020年2月19日までに購入資金をUSMSへ電信送金しなければならず、USMSは購入資金の受領を確認して初めてビットコインの移転を行う。
つまり、情報公開から実際にオークションが行われ、落札者がビットコインを取得し、市場に供給されるまでには、最低でも半月以上の期間が必要となる。
現在、トランプ政権発足まであと11日しか残っておらず、金色財経の記者がUSMSの公式サイトを確認しても、最近の押収ビットコイン売却に関する発表は見つかっていない。
よって、トランプ政権発足前には、少なくとも米司法省がシルクロード由来の押収ビットコインを実際に売却することはない。
以上より、今朝広く流布し、市場に影響を与えた「米司法省が没収した65億ドル相当の闇市シルクロードビットコインの売却を承認した」という情報は、おそらく虚偽であると考えられる。
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