
高級品大手LVMHのファミリオフィスがAI分野に本格進出、2024年だけで5つのスタートアップに投資
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高級品大手LVMHのファミリオフィスがAI分野に本格進出、2024年だけで5つのスタートアップに投資
LVのCEOは今年、個人的にAIスタートアップ企業5社に投資した。
編集:MetaverseHub
LVMHは世界で最も時価総額の高い高級品メーカーであり、その創業者兼CEOであるベルナール・アルノー氏の個人資産は約1907億ドルと推定されており、同氏の家族はすでに世界一の富を持つ家族となっている。
高級品以外にも、ベルナール・アルノー氏は人工知能(AI)分野への積極的な投資を続けてきた。
2024年には、アルノー氏のファミリーオフィス「Aglaé Ventures」がAI関連の投資を5件実施しており、過去8か月間の資金調達総額は3億ドルに達している。

H社は元Google DeepMindの研究者が設立した企業で、旧称はHolistic AI。この企業は今年5月、ベルナール・アルノー氏や元Google CEO、サムスン、アマゾンなどからなる投資家グループより2.2億ドルを調達した。元スタンフォード大学研究者のチャールズ・カンター氏が率いるH社は、人間と同等の知性と効率を持つ人工一般知能(AGI)の開発を目指している。
今年3月、アルノー氏はカナダのスタートアップBorderless AIが実施したシードラウンドで共同主導し、2700万ドルを調達。同社はAIを人事分野に応用することを目指している。また今年2月には、フランスのスタートアップPhotoroomが実施した4300万ドルの資金調達をBalderton Capitalとともに共同主導した。PhotoroomはAI写真編集プラットフォームを開発している。
その他にも、アメリカの複数のスタートアップに対しても投資を行っており、カリフォルニア州に拠点を置く企業向けAIプラットフォームのLaminiもアルノー氏の支援対象に入っている。

今年6月、LaminiはAglaéのほか、OpenAI共同創設者のアンドレイ・カルパシー氏、Google Brain共同創設者のアンドリュー・エン氏らから2500万ドルを調達した。また今年4月には、ニューヨークに本拠を置くデータインテリジェンスソフトウェア企業ProximaのシリーズAラウンドに参加し、1200万ドルを調達した。
ただし、Aglaéがこれらの企業に対して行った投資額は公表されていない。
これ以前にも、Aglaéはパリに本社を置くAI写真制作企業Meeroに対して2017年から2019年にかけて行われた4回の資金調達ラウンドに参加している。
なお、ベルナール・アルノー氏は過去から成功したテック系スタートアップへの投資経験が豊富であり、ファミリーオフィスは1999年にNetflixに、2014年にSpotifyに、2015年にAirbnbに投資している。
2017年以降、Aglaéは合計153件の投資を行い、そのうち53件がテクノロジー分野の企業に対するものである。
注目に値するのは、LVという高級品グループが近年、AIという新興分野への挑戦を継続的に進めていることだ。

2021年、LVMHはGoogle Cloudと5年間にわたる戦略的提携契約を締結し、AIソリューションを需要予測や在庫最適化などの機能に統合している。昨年9月には第2回目のLVMHデータ・人工知能サミットを開催し、生成AIをテーマとして数百人の参加者が集まった。
今年5月には、LVMHはパリで開催された年次テック見本市VivaTechにも参加した。同見本市は2016年の初回から、同グループが継続的に参加しているイベントである。
VivaTech見本市では、LVMHグループがさまざまなイノベーション賞にノミネートされたスタートアップ企業7社に賞を授与しており、その中には中国のFancyTech――生成AIを活用した動画制作ソフトを開発――や、AI技術を使ってジュエリーのスケッチをビジュアルデザインに変換するBLNG社も含まれている。
アルノー氏はVivaTech見本市での発言の中で、時代を超えて生き残るためには、創造性、品質、起業家精神、効率といった価値観を強調しなければならないと述べた。
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