
Binance研究所2024-25年総括と展望:注目すべき鍵はAI×Crypto、NFTプロジェクトのトークン発行はすべて成功するわけではない
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Binance研究所2024-25年総括と展望:注目すべき鍵はAI×Crypto、NFTプロジェクトのトークン発行はすべて成功するわけではない
資金流入の増加と新たなETF製品の導入が見込まれる中、2025年は暗号資産ETFにとって記念すべき年となると予想されている。
著者:Binance
整理&翻訳:TechFlow
つい先日、Binance Researchは「2024年総括および2025年展望」レポートを発表した。100以上のグラフを用いて、過去1年の暗号資産市場における各セクターのパフォーマンスを詳細に分析し、2025年の市場に対して8つの予測を提示している。
オリジナルのレポートが非常に長いため、TechFlowでは要点を厳選して要約し、特に2024年の総括と2025年の展望に焦点を当てた。

2024年の主なポイント
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市場全体:2024年は第1四半期と第4四半期の強力な上昇により、暗号資産業界は顕著な成長を遂げ、時価総額は前年比96.2%増加した。1月に米国で現物BTC ETFが導入されたことは大きな転換点となり、市場センチメントを高め、新たな資金流入を引き寄せた。また、9月のFRB利下げや大統領選後のポジティブな規制見通しなど、好況なマクロ環境も市場をさらに押し上げた。

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年間を通じた主要なテーマ:ポイントシステム、リステーキング、メムコイン、AIエージェント、ステーブルコイン。
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BTC:ビットコインは多事多難な2024年を経験した。1月に米国での現物ETF承認を受け、12月には待ち望まれた10万ドルの壁を突破した。ETFは歴史的に成功を収め、約350億ドルの純流入を記録し、総資産は1050億ドルを超えた。ビットコインのドミナンスは60%以上に達し、2021年以来の最高水準となった。需要面では、4回目の半減期により年間発行量が半分になったほか、DeFiのロックアップ総額(TVL)が6,400%増加するなど、ビットコインエコシステムが急速に発展した。

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アルトL1:2024年、時価総額、取引高、DeFi TVLなどの指標においてイーサリアムがアルトL1をリードした一方で、日次取引数やアクティブアドレスといった活動指標ではソラナが主導し、平均トランザクション手数料も最も低かった。2025年には、米国でのイーサリアムETF承認、dAppによる独自チェーン立ち上げの可能性、Pectraアップグレード、そしてイーサリアムのプライオリティに関するジレンマなどが注目される。ソラナの手数料およびDEX取引高は2024年に複数回過去最高を更新し、開発者関心も大幅に拡大したが、チェーン上のステーブルコイン保有は依然として低い。

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BNBチェーンはopBNBによるスケーラビリティの進展およびGreenfieldのデータストレージ開発を推進した。SuiはAptosを上回る進展を見せ、AvalancheはAvalanche9000によってこれまで最大規模のアップデートを実施した。Tronはステーブルコイン取引で堅調なパフォーマンスを示した(ただし地位は脅かされている)。TONは2024年後半にペースダウンしたものの、BerachainやMonadの立ち上げとともに引き続き注目されるべき存在である。
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Base L2は2024年に大きな注目を集めた。トークンを持っていないにもかかわらず、総ロックアップ価値(TVL)と日次アクティブユーザー数はそれぞれ市場シェアの39%、67%を占め、両指標においてトップクラスのL2となった。

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DeFi:年初からのTVLは119.7%増加し、1193億ドルに達した。この回復により、マネー市場や分散型取引所(DEX)などのコア領域で新たなマイルストーンが達成され、DeFiサブセクターが復活した。今年は、従来アクセスできなかったオンチェーン金融プリミティブが登場し、DeFiとCEX風体験との差が縮小したほか、消費者・機関の採用率向上とプロトコル間競争の激化も特徴的だった。

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ステーブルコイン:市場は2024年に顕著な成長を遂げ、時価総額が史上最高の2050億ドルに達し、年末にはやや低下して2040億ドルとなった(前年比+56.8%)。主要ステーブルコインUSDTの時価総額は50.2%増加したが、その一部の市場シェアはUSDCに奪われた。USDCは82.4%成長し、市場シェアを絶対値で3%拡大した。EthenaのUSDeは2023年12月にローンチされ、直ちに時価総額約59億ドルで第3位のステーブルコインとなった。

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ゲーム:ゲーム関連トークンの時価総額は44%増加したが、暗号資産市場全体の96.2%増加には及ばなかった。それでもWeb3ゲーム業界は顕著な進展を遂げた。ゲームとインタラクションした独立したアクティブウォレット(UAW)の数は年間で580%増加し、年末には5,000万を超えた。

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メムコイン:メムコインは2024年に最も高いリターン(+212%)を記録し、市場を席巻した。上位メムコインはソラナおよびイーサリアムエコシステムに分かれており、ソラナは事実上のメムコイン取引チェーンとなっている。Pump.funの驚異的な成長も成功の鍵となった。

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AI:Truth Terminalおよび$GOATによって始まり、10月以降市場を支配するようになり、主流となった。Virtuals Protocol(GAMEフレームワーク)やai16z(ElizaOSフレームワーク)などのインフラプロバイダーが重要な役割を果たしている。初期のエージェントは市場コメント(aixbt)やエンタメ(Luna、Eliza)に集中しているが、他にも多くのプロジェクトが進行中。エージェントグループ、web2企業のAIエージェント参入、AI×暗号資産の急速な発展と将来の軌道が注目分野である。

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SocialFi:UAWは7月のピーク3,500万から年末には1,130万に減少し、DeSoc製品におけるユーザー維持の難しさが浮き彫りになった。しかし、Farcasterのようなソーシャルネットワーク上のdAppはより安定した成長を示しており、この分野における明るい兆しとなっている。

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DePINはコンピューティング、通信、エネルギーなどの分野で実用例を示し、大きな関心と投資を惹きつけている。249ものプロジェクトがあるものの状況はさまざまであり、いくつかのDePINは有意義な収益創出に苦戦している。

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Web3プロジェクトは合計1,432件の投資を受け、2024年の調達総額は92億ドルに達した。うち約40億ドルがインフラプロジェクトに投資されており、調達総額の約44%を占める。次いでDeFiが15億ドル(16%)、ゲームが8億ドル(9%)となった。

2025年への8つの展望
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現物ETFの繁栄
資金流入の増加と新たなETF商品の承認を背景に、2025年は暗号資産ETFにとって象徴的な年になると予想される。暗号資産価格が新記録を更新し、さらなるメインストリーム注目を集めるにつれ、ETFへの資金流入は急増すると見込まれる。2024年時点でBTCおよびETH ETFの流入額はそれぞれ352億ドル、27億ドルであり、今後さらに上昇する可能性がある。
さらに、資産運用会社、企業、ファミリーオフィスなど、より多くの機関投資家がETFを通じて暗号資産へのエクスポージャーを探ると考えられる。XRPやSOLのETF申請などからもわかるように、さまざまな暗号資産をカバーするより広範なETFの承認も期待される。このトレンドにより、ETFが暗号市場においてアクセス可能で多様化された投資機会を提供する役割がさらに確立されるだろう。
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トークン価値モデルの変革
米政府による暗号資産に対する姿勢の改善と規制の明確化に伴い、オンチェーンアプリケーションにおける価値共有の範囲が大幅に拡大すると予想される。この変化により、「配当時代」が到来し、財務基金や収益分配モデルを通じて、より多くのプロジェクトがトークンホルダーに価値を還元することで、ネイティブトークンの魅力が高まるだろう。
この傾向はすでにDeFiで明らかになっており、EthenaやAaveといった主要dAppが、プロトコルが直接ユーザーと収益を共有できるフィー変換メカニズムの導入について議論または提案を可決している。規制の明確化とトークン価値蓄積を巡る競争圧力の高まりにより、UniswapやLidoなど以前は抵抗していたプロトコルも立場を見直す可能性がある。こうした動きが続けば、従来収益をトークンホルダーと共有してこなかったDeFiなどの業界におけるトークン需要を再形成するかもしれない。
価値蓄積の強化という流れは、従来トークンホルダーとの価値連携が弱かったAI関連トークンにも影響を与え始めている。2025年には、ますます多くのプロジェクトがトークンバーンや収益分配モデルの導入を検討しており、変化の兆しが見え始めている。
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BTCFiの継続的発展
BTCFiのナラティブは、ビットコインの強力な市場パフォーマンスと現物BTC ETFによる機関関心の高まりを受けて、本サイクルで注目を集め始めた。これらの要因により、非効率に放置されていたBTC保有が蓄積され、これを資本効率の高い形へと変える機会が生まれた。
現在の焦点はステーキングデリバティブと貸借だが、このトレンドは他のDeFiユースケースへと拡大すると予想される。ビットコインDeFiのTVLは2024年に0.1億ドルから6,400%増加し65億ドル以上に達しており、車輪はすでに動き出している。
ビットコイン契約やビットコイン改善提案(BIP)が今後どれだけ注目を集めるかも重要な決定要因となる。
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高利回りステーブルコインの勢い加速
Web2企業の採用拡大と規制の明確化により、好環境が整いつつある。この有利な状況により、大多数のステーブルコインが恩恵を受けるだろう。特に利回りを生むステーブルコインが際立つと予想され、EthenaのUSDeの急速な台頭がそれを裏付けている。利回りへの需要は依然強く、利回り型ステーブルコインはアクティブな管理や複雑な戦略なしに、保有者に直接リターンを提供する手段となる。
しかし、利回り型ステーブルコインの成功は単に利回り生成能力に依存するわけではない。これらが繁栄するためには、さまざまなプラットフォームで広く利用可能であること、簡単な出入金方法を提供すること、深い流動性を維持することが必要不可欠である。
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AI × 暗号資産が注目分野に
これまでのところ、AIエージェントサブセクターの成長は予想を上回っており、今後数ヶ月間でさらに顕著な発展が見込まれる。OpenAIなどのWeb2大手の参入も予定されており、また多くのトップ暗号AIチームがAIエージェント以外の分野でもプロジェクトを進めている。さまざまなプロジェクトに新たな注目が集まっている。暗号技術と人工知能技術の衝突は明らかであり、2025年はこの旅路において意味のある1年になるだろう。
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L2抽象化の重要性上昇
Decunアップグレード以降、L2は急速に成長している。現在、開発段階の異なるL2が120以上存在する。L2空間が成熟するにつれ、アプリケーションチェーンや専用L2の普及とともに、L2チェーンの抽象化が一般的になり、ユーザーエクスペリエンスの簡素化が不可欠となっている。
L2エコシステム内の競争は今後も激化すると予想され、特にRollup-as-a-ServiceプロバイダーとL2アグリゲーター間の競争が主軸となり、最も広く使われ、多様なクロスチェーンエコシステムを構築するブランド争いが繰り広げられるだろう。
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伝統的金融(TradFi)参加者の間でトークン化への関心高まる
ベライダーとフランクリン・テンプルトンはすでにマネーマーケットファンドをトークン化しており、ゴールドマン・サックスは今後12〜18か月以内にトークン化に特化した暗号資産取引プラットフォームを立ち上げる計画だ。シンガポール金融庁(MAS)の「Project Guardian」も前進しており、モルガン・スタンレー、HSBC、ドイツ銀行などの金融機関が資本市場への資産トークン化拡大を目指している。
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NFTプロジェクトが続々と新規トークンを発行、ただしすべてが成功するわけではない
Pudgy PenguinsがPENGUトークンを発行し、NFT取引高を新記録に押し上げたことで、トークン発行が市場注目を引き寄せる力を持っていることが示された。この成功は他の著名なNFTコレクションへの投機的需要も喚起しており、トレーダーはさらなるトークン発行を予想し、それによって活動と関心が促進されると見込んでいる。
成功したトークン発行は新たな参加者を惹きつけ、相対的に停滞しているNFT市場にとって前向きな触媒となる可能性がある。
しかし、長期的な関心と価格維持は依然として大きな課題である。プロジェクト側はエコシステムの継続的発展と、トークン価値蓄積の強化を図ることで、勢いを維持しなければならない。
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