
トランプ就任から8週間、アメリカの億万長者の資産額が縮小したランキング
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トランプ就任から8週間、アメリカの億万長者の資産額が縮小したランキング
数多くの億万長者のなかで、ドナルド・トランプ氏の右腕であるイーロン・マスクほど激しい衝撃を受けた人物はいない。
文: Grace Thomas
翻訳:Lemin

トランプ大統領の就任式では、マーク・ザッカーバーグ、ジェフ・ベゾス、イーロン・マスクといったテック界の大富豪たちが目立つ席を占めていた。
かつては、トランプ政権下のアメリカにおいて、億万長者が最大の勝者になると予想されていた。
しかし現時点では、トランプ政権発足後の最初の8週間で、彼らの富は大幅に減少している。以下はその中でも最も大きな損失を被った人々である。
ドナルド・トランプ政権には少なくとも9人の億万長者が含まれており、過去のどの大統領の内閣よりも多い。
彼には多くの億万長者の友人や支持者がいる。選挙戦および就任期間中、16人の億万長者がマールアラゴに訪問した。2月初旬にはマーク・ザッカーバーグがホワイトハウスでトランプと会談し、現地時間3月12日には、このMetaのCEOが再びホワイトハウスを訪れたとされている。だが現時点では、ビジネスと資本主義を重視し、自身も億万長者であるトランプ大統領によって、億万長者層が大きく恩恵を受けることはないようだ。1月20日から3月13日の期間、S&P500指数は7.9%下落し、ハイテク株中心のナスダック指数は11.8%急落した。フォーブス誌の計算によれば、こうした下落はアメリカ最富裕層に深刻な影響を及ぼした。アメリカの億万長者たちの総財産は合計で4150億ドル減少した。
対照的に、ジョー・バイデン就任後の同期間では、S&P500指数は2.4%上昇し、ナスダック指数は1%下落したのみだった。同じ期間中に、アメリカの億万長者の財産は1530億ドル増加し、伸び率は3.6%であった。
株価下落の背景には、トランプ氏によるカナダおよびメキシコへの関税措置の反復など不透明な政策があり、企業経営者が最も忌避する「不確実性」を生み出した。また、トランプ氏が最近すべての輸入鉄鋼・アルミニウムに対して新たに25%の関税を課したことで貿易戦争の様相が強まり、EUは4月1日からアメリカ製品に関税をかけようとしている。さらに懸念されるのは、3月初めにアトランタ連邦準備銀行が第1四半期の経済成長率が2.8%縮小すると予測したことである。一部ではこれを「トランプレセッション(Trumpcession)」と呼んでいる。
多くの億万長者のなかでも、トランプ氏の側近であるイーロン・マスクほど激しい打撃を受けた人物はいない。
1月20日、世界一の富豪であったマスクの資産額は4340億ドルだった。しかし以降、2025年頭2か月の間に、テスラの独・中・豪での自動車販売台数が大幅に低下したとの報道があった。JPモルガンのアナリストは、2025年第1四半期のテスラ車納入台数予測を20%下方修正し、35万5000台とした。これは2022年第3四半期以来の最低水準である。一方、全米各地のテスラ店舗前ではテスラおよびマスクに対する抗議活動が発生しており、平和的なものもあれば、器物破損を伴うものもある。トランプ就任以来、テスラ株価は43%急落し、これがマスクの財産を1040億ドル押し下げた。フォーブス誌の推計によれば、3月13日の取引終了時点で彼の資産は3300億ドルとなった。
資産額が24%減少してもなお、彼は世界一の富豪の座を維持している。
Baird Private Wealth Managementの投資戦略担当ロス・メイフィールド(Ross Mayfield)氏は、マスクの財産が打撃を受けたこと自体は驚くにあたらないが、これは彼がここ最近担ってきた複数の役職とはあまり関係がないと考えている。メイフィールド氏は次のように述べた。「マスク氏が(トランプ政権内で)果たす役割が彼の財産に何かプラスになるとは思えません……ただ、それが彼の財産減少の主因だとは思いません。もし景気減速に向かっているのだとすれば、自動車や循環型産業はもともと最も大きな打撃を受ける分野ですし、自動車業界は越境貿易や関税の影響を特に受けやすいのです。」
市場の急落は他の主要ハイテク銘柄にも深刻なダメージを与えた。「マグナ・カルテット(七巨人)」として知られるテスラ、NVIDIA、Alphabet、アマゾン、Meta、アップル、マイクロソフトの時価総額は、1月20日以降合計で1.5兆ドル以上消失した。これらの企業のリーダーのうち、アマゾンのジェフ・ベゾス、Google(現在Alphabet傘下)の共同設立者セルゲイ・ブリン、Metaのザッカーバーグらは、議事堂でのトランプ就任式に出席し、観覧席でも特に目立つ位置に立っていた。だが今、こうした実業家たちは、その祝典以降で最も財産を失ったグループの一員となっている。
以下は、2025年1月20日以降、財産を最も多く失った上位20人のアメリカの億万長者(資産額は3月13日木曜日の取引終了時点)である:
1. イーロン・マスク
資産額:3300億ドル
減少額:1040億ドル
財産源:テスラ、SpaceX
2. ジェフ・ベゾス
資産額:2100億ドル
減少額:290億ドル
財産源:アマゾン
3. ラリー・ペイジ
資産額:1360億ドル
減少額:260億ドル
財産源:Alphabet(Google)
4. セルゲイ・ブリン
資産額:1300億ドル
減少額:240億ドル
財産源:Alphabet(Google)
5. ラリー・エリソン
資産額:1830億ドル
減少額:220億ドル
財産源:オラクル
6. ジェン・チェン(黄仁勲)
資産額:1010億ドル
減少額:190億ドル
財産源:NVIDIA
7. マイケル・デル
資産額:970億ドル
減少額:180億ドル
財産源:デル・コンピュータ
8. スティーブ・ボールマー
資産額:1150億ドル
減少額:110億ドル
財産源:マイクロソフト
9. スティーブ・シュワルツマン
資産額:423億ドル
減少額:102億ドル
財産源:プライベート・エクイティ
10. トマス・ペータフィ
資産額:488億ドル
減少額:79億ドル
財産源:ディスカウント・ブローカリッジ
11. マーク・ザッカーバーグ
資産額:2040億ドル
減少額:76億ドル
財産源:Facebook/Meta
12. ロバート・ウォルトンおよびその一族
資産額:1030億ドル
減少額:70億ドル
財産源:ウォルマート
13. ジム・ウォルトンおよびその一族
資産額:1020億ドル
減少額:69億ドル
財産源:ウォルマート
14. アリス・ウォルトン
資産額:946億ドル
減少額:68億ドル
財産源:ウォルマート
15. アビゲイル・ジョンソン
資産額:313億ドル
減少額:56億ドル
財産源:ファイダイナショナル
16. ブライアン・アームストロング
資産額:76億ドル
減少額:52億ドル
財産源:Coinbase
17. ロバート・ペラ
資産額:149億ドル
減少額:46億ドル
財産源:無線ネットワーク
18. メイケンジー・スコット
資産額:274億ドル
減少額:45億ドル
財産源:アマゾン
19. ジョージ・ロバーツ
資産額:142億ドル
減少額:42億ドル
財産源:プライベート・エクイティ
20. リンダル・スティーブンス・グレイスおよびその一族
資産額:264億ドル
減少額:42億ドル
財産源:石油・天然ガス
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