
水曜日のCPI「低下=安全」ではなく、関税の影響が最も大きくなるのは3~6か月後に現れる
TechFlow厳選深潮セレクト

水曜日のCPI「低下=安全」ではなく、関税の影響が最も大きくなるのは3~6か月後に現れる
3~4月のCPIが本格的な試金石となる。
米国の2月CPIデータは今週水曜日に発表予定で、市場のコンセンサス予想はインフレ率が小幅に低下するというものだ。
しかし、仮にデータが予想通りとなった場合でも(全体CPI前月比+0.3%、コア+0.3%)、年率換算インフレ率は依然として3.9%と高く、FRB目標のほぼ2倍に達しており、楽観視できる状況にはほど遠い。
市場が安心してリスクオン姿勢を取れる可能性があるのは、前月比上昇が0.2%以下まで低下した場合のみであり、エネルギー価格の変動などによるデータノイズには注意が必要である。万が一、実際のデータが予想を上回った場合には、市場が再び急落する恐れがある。

次に注目すべきは関税の遅行効果である:
-
2月初めに米国が中国からの輸入品に対して10%の追加関税を課した。対象品目は家具(輸入構成比32%)、衣料品(26%)、電子機器(21%)。
-
これにより、2月のコア財(中古車除く)のインフレ率は反発し、0.2%程度となる見込み(1月は-0.1%)。教育関連商品の影響が最も顕著で、価格前月比+2.8%(1月は+0.1%)と推定される。一部企業が先行して在庫を積み増したことで短期的な価格変動が生じているが、持続性はない。
今後のリスクとして、輸入関連の影響は通常1〜2か月のラグを持つため、今回のデータにそれが反映されていなくても、3〜4月のCPIは再び押し上げられる可能性が高い。
中国から米国への海運期間は平均25〜35日であり、2月1日以降に出荷された商品は3月初旬にようやく到着する。その後1〜2週間の通関手続きを経て、新たな関税コストが3月中下旬から卸売業者の原価に反映される。現在米国の小売業者が販売している商品の多くは2023年第4四半期の在庫であり、関税負担は含まれていない。新たに関税がかかった商品が小売店頭に並ぶのは4月以降となる。
つまり、3〜4月のCPIこそが真の試練となる
1. 家庭用品:3月に卸売原価が上昇し、小売価格は4〜5月に改定される見込み(前月比+0.3〜0.5%);
2. 衣料品:春物衣料の原価が5〜8%上昇し、4月のCPI衣料品項目は前月比プラスに転じる可能性;
3. 消費財電子機器:スマートフォン、PC周辺機器などが3月から3〜5%値上げ(例:Ankerの充電器は4月の値上げを既に発表済み)。

歴史的参考:2018年の関税戦争が示す教訓
2018年7月、米国が中国向け340億ドル相当の物品に25%の追加関税を課した際、CPIへの影響は政策実施後約2四半期でピークに達した。
-
CPIへの影響は3か月遅れて現れた:衣料品CPIは2018年10月に前月比0.5%上昇(前月は0.1%);
-
ピークは6か月後に到来:家庭用品CPIは2019年1月に前年同月比3.2%に達した(関税導入前は1.5%)。
したがって、市場が今回の2月データにばかり注目し、「最悪は過ぎた」と判断するのは誤りのリスクを孕んでいる。特に最近の債券利回り低下スピードが速く、株式市場でのヘッジ行動によってインフレ期待が薄められ、利下げ期待が依然として2回程度とされている点に鑑みると、今回のCPIデータが平凡な結果であってもすでに織り込まれている感がある。もし今回のデータが予想通りで、金利市場の利下げ期待が変わらないのであれば、市場はインフレ反発リスクを過小評価していると考えられる。
そのうえで、3月のコア財インフレ率が0.4%以上に反発する(高確率)場合、FRBが「インフレは抑制された」という判断を見直すきっかけとなり、2025年の利下げ期待は再び完全に消滅する可能性がある。
さらに、先に発表された1月の非農業部門新規雇用者数における時給前年比は+4.3%と高く、サービス業界の労務コストが依然として高止まりしており、これが価格転嫁を招き、賃金・インフレ螺旋のリスクを引き起こすかどうか、関税以外の側面としても注視が必要である。
追跡可能なハイフリーケンシー指標:
1. 米国輸入価格指数(3月15日発表):関税コストの直接的な反映;
2. 小売企業の決算説明会(ウォルマート、ベストバイなど4月発表予定):経営陣による価格改定に関する発言に注目。
TechFlow公式コミュニティへようこそ
Telegram購読グループ:https://t.me/TechFlowDaily
Twitter公式アカウント:https://x.com/TechFlowPost
Twitter英語アカウント:https://x.com/BlockFlow_News














