
見解:L2はユーザーの救世主だが、L1の略奪者でもある
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見解:L2はユーザーの救世主だが、L1の略奪者でもある
より多くの人がL2を使用し始めると、イーサリアムとユーザーの両方にとってウィンウィンの状況になる可能性がある。
翻訳:TechFlow
L2はL1の利益を奪っているのか?
L2はL1を利用して決済を行い、ユーザーにはより安価な取引サービスを提供する。L2はL1とユーザーの間に位置し、手数料(MEVを含む)を得ることで一部の価値を獲得している。では、L2はL1の貴重なブロックスペースに対して十分な費用を支払っているだろうか?ここでは4つのグラフを通じて、L2がイーサリアムに与える影響を分析する。
1. L2はイーサリアムエコシステムにどのように貢献しているか?
まずL2トークン自体についてではなく、イーサリアム全体のエコシステムへの貢献度を見てみよう。その指標の一つとして、L2トークンがETH時価総額にどれだけの上乗せ効果を持つかを検討する。
比較のために、ビットコインに対するイーサリアムエコシステムのトレンド基準としてETH/BTCレシオを使用する。
イーサリアム全体の価値を捉えるため、時価総額上位10のL2トークンをETHに加算し、「実質的なETH」またはイーサリアムエコシステム全体の価値として扱う。
現時点では、上位10のL2はETH/BTCレシオにほとんど影響を与えていない。ビットコインの市場支配率が50%を超える中、以下の図からわかるように、L2は(実質)ETH/BTCレシオを大きく押し上げていない(黒線と緑線の比較を参照)。

2. では、価値はどこで獲得されているのか?
簡単に言えば、価値の獲得は2つの指標で測れる:収入と時価総額である。価値が生み出されれば、それは価格に反映される。
a. 収入はどこで獲得されているか?イーサリアムは、イーサリアムエコシステムの総収入の約90%を常に獲得している。2024年第2四半期において、Baseが収入面で最もリードするL2であり、次いでBlastが続いている。

b. 時価総額に関しては、ETHが上位10のL2時価総額の95%以上を占めている。

3. L2はイーサリアムにどのくらいの収入を還元しているか?
L2はイーサリアム上にデータを保存することでコストが発生する。これがL2の運用コストとなる。このコストのバランスを取る必要がある。コストが高すぎるとL2の運用が困難になり、低すぎると、イーサリアムが重要な決済サービスを提供しているにもかかわらず、L2からの収益を得られない。
イーサリアムのEIP-4844アップグレード(別名Proto-Danksharding)により、L2の運用コストが低下した。L2のデータ保管コストの低下により、L2がイーサリアムに還元する収入比率は約10%から約2%にまで下がった。一見これは痛手のように見えるが、取引コストの低下により、より多くのユーザーに対応できるL2の準備が整ったことを意味する。
現時点では、イーサリアムの立場から見ればblobは悪いアイデアに思えるかもしれない。しかし最終的な目標は何なのか?それはスケーラビリティの拡張である。

2024年のある週において、イーサリアムは710万件の取引を処理し、1060万ドルの収益を得た。ユーザーの1取引あたりのコストは約1.5ドルであった。一方、Arbitrum、Base、Blast、Optimism、Polygonの5つのL2は、7000万件以上の取引を処理し、275万ドルの手数料を稼いだ。1取引あたりのコストはわずか0.03ドルである。
これらの取引の質について議論することもできる。例えばそれがボット取引かどうか、あるいはその価値の大きさなど。だが事実は、イーサリアム単体ではこれほどの取引量を処理できないということだ。
まとめると、L2を構築し、L1上でより安価なデータストレージ手段を提供することでL2の取引コストを下げることはユーザーにとっては有利だが、イーサリアム(L1)にとっては必ずしも好都合ではない。もし大多数のユーザーがL2での取引を選ぶなら、より多くのデータがL1にプッシュされることになる。L2がより多くのデータをプッシュし、L1のブロックスペースを巡って競合するにつれて、L1のベース料金は上昇し、結果としてイーサリアムの収益も増加する。つまり、より多くの人々がL2を利用するようになれば、イーサリアムにとってもユーザーにとってもウィンウィンの関係となり得るのだ。
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