
SEC承認を目前に控え、Grayscaleがイーサ先物ETF申請を撤回、その真意とは?
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SEC承認を目前に控え、Grayscaleがイーサ先物ETF申請を撤回、その真意とは?
Grayscaleがイーサリアム先物ETFの申請を撤回した背景には、現物ETFの承認確率を高めるためなのか、修正後に再申請するためなのか、あるいはGBTCに倣って訴訟準備なのか?
編集:Felix, PANews
5月7日、世界最大の暗号資産運用会社Grayscale Investmentsは、米証券取引委員会(SEC)に提出していたイーサリアム先物ETFの申請書類を撤回した。
しかしGrayscaleはその理由について明言しておらず、2023年9月19日の初回提出以降、SECが同申請を何度も審査延期してきたことだけを説明している。同規制当局は昨年11月15日、12月18日、そして今年3月22日に、審査にさらに時間がかかると表明していた。
Grayscaleのこの決定は、さまざまな憶測を呼んでいる。
ブルームバーグのETF上級アナリストJames Seyffart氏は、このETF申請は戦略的な措置だった可能性があると考えており、「トロイの木馬」のようにイーサリアム先物ETFを利用し、GBTC訴訟で勝利したケースと同様の状況(先物と現物の承認結果の不一致)を作り出そうとしたのではないかと指摘する。昨年8月、米連邦控訴裁判所はSECを相手取った訴訟でGrayscaleの主張を支持し、ビットコイン先物ETFは承認しながら現物ETFを拒否したことに対してSECを批判した。
そのためSeyffart氏は、なぜ今になってGrayscaleが撤退したのか疑問を呈している。というのも、SECは5月23日までに少なくとも1件の現物イーサリアムETF申請に対して承認または拒否の判断を下さなければならないからだ(注:VanEckの申請については5月23日までに決定が必要であり、ARK 21SharesおよびHashdexの最終期限はそれぞれ5月24日および5月30日)。
「むしろまずSECにETH先物ETFの承認・拒否をさせて、その上で次のステップに進むべきではなかったのか? もしかするとSECとGrayscaleの間で何らかの協議があり、Grayscaleが自発的に撤回するよう説得された可能性もある。(これは完全な推測だが)」とSeyffart氏は付け加えた。
もちろん、Grayscaleが現物ETFの承認確率を高めようとしているのではないかとの見方もある。SECがイーサリアム先物ETFは承認する一方で、現物ETFは拒否する選択肢を取る可能性があるためだ。
Seyffart氏は、Grayscaleが修正版の申請を再提出する可能性を完全には否定していないが、こうした行動はSECの負担を軽減する一方で、訴訟の機会を失うことを意味する。
「申請を取り下げて再提出すれば、SECにとっては作業量が減るが、同時にGrayscaleや他の関係者が訴訟を起こせなくなるということでもある。」
またX(旧Twitter)のコメント欄では、一部の暗号資産関係者が、Grayscaleが申請を取り下げたのは、SECが現物イーサリアムETFを承認するためだと考えているが、Seyffart氏はこれに対して懐疑的だ。
「私はこのような展開は起こらないと思っている(ゼロとは言わないが)。だから別の理由があると考えている。ただしそれでも、もし私がGrayscaleの立場なら、自らこの申請を取り下げるほどの極めて限られた理由の一つではあるだろう。」

注目に値するのは、5月7日にCNBCのインタビューに応じたSEC議長のGary Gensler氏が、現物イーサリアムETFについてSECはまだ決定を検討中であり、暗号資産市場における詐欺問題を改めて強調したことだ。
「現物イーサリアムETFに関する問題は、現在当委員会が直面している課題の一つです。私たちは5人の委員で構成される委員会であり、これらの申請書類は適切なタイミングで処理されます。」
最近では、モルガン・スタンレー、スタンダード・チャータード銀行、ブルームバーグなど多くのアナリストが、5月内に現物イーサリアムETFが承認される可能性は低いと見ている。Grayscaleによる今回の申請撤回を受け、5月内での現物イーサリアムETF承認の可能性はさらに低下したと言えるだろう。
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