
市場が嫌うのはVC主導のプロジェクトではなく、富を生まないプロジェクトである
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市場が嫌うのはVC主導のプロジェクトではなく、富を生まないプロジェクトである
機関投資家と個人投資家の利益の駆け引きは、市場構造の再編成を引き起こすものではない。
著者:ZTZZ
市場が機関主導のプロジェクトに反感を持っているわけではない。問題は、今このラウンドの機関主導プロジェクトには富を生み出す効果がなかったことにある。
今回の上昇相場に勢いが欠ける本質的な理由は、BTCのETFが突然登場したことで、市場が底値圏での十分な洗浄(しきん)が行われていない状態で急激に価格が上昇し、欧米の資金調達熱が一気に沸騰した点にある。DEPINやAIなど欧米発のストーリーが次々と爆発しているのは確かに感じ取れるが、欧米人はそもそもコミュニティ運営や買い支えに不慣れである。こうして急激に資金調達された高FDVプロジェクトは、ほぼすべて早期上場を目指しており、プロジェクトの基盤固めや買い支え体制を整える時間的余裕がない。要するに、このバブルはあまりにも早くやってきたのだ。泡を吹くときに力が強すぎれば、簡単に破裂してしまう。大きな泡を吹こうと思ったら、ゆっくりと均等に力を加える必要がある。
市場は21年の大幅な拡大後、新たなストーリーと新たな「一攫千金」神話を必要としており、それによって逆に市場自体をさらに拡大させ、外部からの流入と資金を取り込む必要がある。実際、よく観察すればわかるだろうが、BTCが70,000ドルを超えてからというもの、世間を巻き込むようなニュースは長らく出ていない。519以前の市場の狂乱ぶりとはまったく比較にならないほどだ。つまりこれは連鎖反応にすぎない。BTCの突然の急騰が北米を狂わせ、プライマリー市場での資金調達を異常に容易にした結果、高FDVプロジェクトが生まれたのである。
もっと率直に言えば、北米側は投資する時点で退出戦略を全く考えていないのだ!
だからこそ高FDVプロジェクトが生まれた。彼らは意図的にFDVを高く設定し、VCの資金を使ってエアドロップを行い、データを蓄積し、そのデータを使って取引所への上場を強引に推し進めようとする。大手取引所は最終的な資金退出ルートとして彼らの思惑通りに機能するが、すでにビットフィネックスやバイナンスといった主要取引所は冷静さを取り戻している。だからこそ何一も、「我々はこれ以上同様のプロジェクトを上場させたくない」と発言しているのだ。こういった構造のプロジェクトは、結局のところ小口投資家(リテール)に最後のターンで受け皿になってもらうことを前提としている。もし自身のコミュニティが弱ければ、結局は取引所にいる小口投資家が被害を被ることになる。最近ツイッターで多くの人がバイナンスを批判しているのも、まさに高FDVプロジェクトの後遺症なのである。
機関と個人投資家の利益の駆け引きが、市場構造の再編につながることはない。仮に熊相場に入ったとしても、まず大多数の個人投資家が市場から洗い流され、その後で市場に適応できないVCが排除されていくだけだ。極端なケースとしては18年のように、プロジェクト側がVCを無差別に収奪し、最終的に流動性危機に陥るという状況も考えられるが、今の市場は当時ほど未熟ではない。このような事態はもう起こり得ない。
高FDVかつ低流通量のプロジェクトに長期的価値はあるのか。筆者の見解では、こうしたプロジェクトは根本的に脆弱な構造を持っており、その資金調達モデルゆえに個人投資家が儲けにくいのは確かだ。しかし完全に否定すべきでもなく、個人投資家はセクターのリーダー的存在となるプロジェクトに適度に注目し、純粋なセカンダリー取引対象として扱うことも可能だろう。こういった高FDVのトッププロジェクトは、セカンダリー取引の面では比較的シンプルである。
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