TechFlowより、5月6日、Benchmark Studioの報道によると、中国証券監督管理委員会(CSRC)が海外持株構造に関する問題について複数の企業に照会を行ったことを受け、ムーンショットAI(Moonshot AI)、ディープルート・エーアイ(DeepRoute.ai)などの中国のテクノロジー系スタートアップ企業が、自社の登録地を海外から中国国内へ移転する可能性を検討しています。現在、各社は法務顧問と関連する対応策について協議中であり、最終的な判断はまだ下されていません。上海に拠点を置くAIモデル開発企業ステップファン(StepFun)は、既に海外持株構造の解体手続きを開始し、香港でのIPOに向けた規制当局の承認プロセスを加速させようとしています。
今回の規制強化の直接的なきっかけとなったのは、メタ(Meta)が中国人起業家が設立したAIエージェント企業マヌス(Manus)を20億米ドルで買収した件です。関係当局はこの買収を撤回するよう命じており、これにより「国内で事業運営を行い、海外で法人登録する」企業モデルに対する包括的な監督当局の審査が開始されました。
レッドチップ構造(赤字構造)の解体は極めて複雑な手続きを要し、通常6か月から1年に及ぶ場合があります。具体的には、オフショア株式の買い戻し、合弁企業の設立、投資家による再投資など、複数のステップが含まれます。また、こうした合弁企業が香港で上場した場合、ロックアップ期間(売却制限期間)は最長12か月となり、一般のレッドチップ株式の2倍の期間となります。アナリストらは、レッドチップ構造が全面的に制限された場合、中国のスタートアップ企業が海外から米ドル資金を調達する能力が著しく低下すると指摘しています。




