TechFlowより、4月25日、a16z cryptoの研究員ロバート・ハケット氏およびジェレミー・チャン氏が発表した報告書によると、ステーブルコインは、初期段階における取引ツールおよび貯蓄手段から、コアな金融インフラストラクチャへと進化しつつある。
規制面では、米国の『GENIUS法』が、連邦レベルにおける初のステーブルコイン発行枠組みを確立した。一方、欧州ではMiCA規制の施行後、一部の取引所でUSDTが上場廃止となったものの、その結果として非米ドル建てステーブルコインへの継続的な需要が生まれ、月間取引量は150億~250億ドルの範囲で安定している。
利用面では、2025年の消費者対事業者(C2B)向けステーブルコイン取引件数は前年比128%増の2億8,460万件に達した。また、ステーブルコインの流通速度は、2024年初めの2.6倍から6倍へと上昇しており、既存の供給が保有目的ではなく、より高頻度で支払いに活用されていることを示唆している。取引や財務フローなどの要因を除外した推計によれば、2025年には3,500億~5,500億ドル相当が実際の支払いシナリオに起因するものと見込まれる。
地域面では、ステーブルコインによる支払いの約3分の2がアジア(シンガポール、香港、日本が中心)から発生しており、北米が約4分の1、欧州が約13%を占める。注目すべきは、クロスボーダー取引の割合が実際には減少傾向にある点であり、国内取引の割合は2024年初めの約50%から2026年初めにはほぼ75%まで上昇していることである。ブラジル・レアル(BRL)にペッグされたステーブルコイン「BRLA」の月間送金額も、約4億ドルにまで増加しており、ステーブルコインのローカライズされた支払いへの台頭を裏付けている。
報告書は、ステーブルコインが「グローバルに設計され、ローカルに実践される」汎用的支払いインフラストラクチャへと発展しつつあると指摘。また、非米ドル建てステーブルコインも加速的に拡大しており、全体の構造は依然として初期段階にあるものの、その方向性は次第に明確になりつつあると述べている。




