TechFlow(深潮)の報道によると、6月28日、CoinTelegraphはフィデリティ・デジタル・アセット(Fidelity Digital Assets)が発表した新たな研究報告書について報じた。同報告書は、マイニング報酬の減少に伴いビットコインの長期的なセキュリティが劣化するという懸念を反論し、ネットワークの経済的インセンティブがブロックチェーンの長期的な安全性を十分に担保できると主張している。本報告書はフィデリティの研究アナリストであるダニエル・グレイ(Daniel Gray)氏が執筆したもので、ビットコインのセキュリティはブロック報酬のみに依存するものではなく、トランザクション手数料や市場におけるインセンティブといった経済的要因が今後も採掘者(マイナー)によるネットワーク保護を促進し、継続的な攻撃コストを極めて高額なものとするとしている。
報道によれば、この結論は、「4年に1度のハーフィング(半減)によって新規発行量が減少し、結果としてビットコインのセキュリティが弱体化する」という長年存在する批判を挑戦するものである。報告書では、2024年4月20日以降、ビットコインの採掘者が1ブロックを発見するごとに得られる補助金は前回のハーフィング期の6.25BTCから3.125BTCへと減少しているが、発行量の減少が採掘者のインセンティブ低下につながっていないと指摘。これは、ビットコイン価格の上昇がブロック報酬の減少を十分に相殺しているためである。グレイ氏は、ビットコイン初回のハーフィング期における採掘者の平均1日あたり収入が約2万6,300米ドルであったのに対し、現在では4,020万米ドルを超えていると述べている。
また報道では、フィデリティが長期的なインセンティブ構造は健全であると評価している一方で、多くの上場マイニング企業が短期的な財務的圧力に直面しており、一部の企業は人工知能(AI)および高性能計算(HPC)分野への多角化を進めていると伝えている。バンエック(VanEck)が最近発表した報告書によると、上場マイニング企業がAIインフラストラクチャへの全面的な転換を実現するには、最大500億米ドルの追加資本が必要となる可能性があると推定されている。




