TechFlowの報道によると、3月5日、仮想通貨取引所Bybitは、ハッキング組織「ラザルス」が同取引所から盗んだデジタル資産を使って取引を行った際に生じた手数料について、DeFiプロトコルParaSwapに返還を求める提案を行ったことを確認した。3月4日、ParaSwapのDAOフォーラムに、約10万ドル相当の44.67枚のwETHの凍結および返還を求める提案が投稿された。当初この提案には疑問の声が上がり、複数のDAOメンバーが提案の出所確認を求めた。これに対しBybitは3月5日、公式Xアカウントで検証投稿を行い、この提案が同社によるものであることを確認した。
資金返還の提案は、DAOメンバーの間で激しい議論を巻き起こしている。DeFiリサーチャーでありParaSwap DAO代表でもあるIgnas氏は、ハッキング攻撃からDAOが利益を得ることは「悪い先例」と指摘し、資金返還が業界内の協力関係を示すものになると述べた。また、資金を保持すれば規制当局の監視や法的問題を招く可能性があると付け加えた。しかし一方で、返金はDeFiに危険な前例を設けるとも警告している。「コードは法則だ。DAOはスマートコントラクトを通じて正当に手数料を得た。今後も同様のケースで返還要求が出てきた場合、どう対応するのか? これは危険な前例となるだろう」と語った。
ParaSwap DAOメンバーの意見は分かれており、条件付きでの手数料返還を支持する者もいれば、返還に反対票を投じる者もいる。DAOメンバーのSEED Govは、3つの対応案を提示した:全額返還、請求の拒否、または既存のBybitのバウンティプログラムに合わせて10%を報奨金として保持しつつ構造化された返還を行うこと、の3つである。




