TechFlowの報道によると、ニューヨーク連邦準備銀行が新たに発表したデジタル資産に関する研究レポートは、現時点では暗号資産業界が金融の安定性に与える影響は限定的であるものの、業界規模が今後も拡大すればより広範な金融システムに対してリスクをもたらす可能性があると指摘している。同レポートは、取り付け騒ぎ(ラン)のリスク、高レバレッジ、およびエコシステム内の高度な相互接続性など、業界内の複数のリスク要因に特に注目している。
ステーブルコインに関しては、テザー(Tether)には依然として約15%のリスク資産が含まれていると報告書は特別に言及している。また、ステーブルコイン間の容易な交換が取り付けリスクをさらに悪化させる可能性があるとしている。DAI(現在はUSDS)のような分散型ステーブルコインについては、DAOによるガバナンス決定に時間がかかるため、リスクがより高いと評価されている。主要なステーブルコインが突然大量の米国債を決済した場合、従来の金融市場に衝撃を与える可能性がある。
さらにレポートは、多くの暗号資産関連企業が海外に所在していること、またはDAOのように明確な法的地位を持たない組織形態であることから、規制環境の不備が業界の脆弱性をさらに増大させていると強調している。また、ステーブルコインが暗号エコシステムおよび主流経済との間に強い相互接続性を持ち、貸借プロトコルでの広範な利用が行われている点も、連鎖反応を引き起こす可能性があるとしている。




