TechFlowの報道によると、IOSG Venturesの創業者であるJocy氏は、現在のアジア系ファンドが直面している課題やベンチャーキャピタル(VC)業界の構造変化について分析した。Jocy氏は、欧米のファンドがアジア系ファンドの生存空間を圧迫しており、優良な開発者と同じくらい優良なリミテッド・パートナー(LP)が貴重な存在となりつつあると指摘。そのため、投資家関係(IR)の取り組みがますます重要になると述べた。
過去数サイクルにわたり、アジア市場では「誰もがファンドを持つ」という現象が見られたが、現在多くのプレーヤーがVCビジネスモデルから撤退しつつある。海外プロジェクトの出資枠を得るために、アジア系ファンドは過剰な約束をすることが多く、その結果、アメリカのプロジェクト側がアジア系ファンドに対して偏見を持つようになっているという。
Jocy氏はまた、前回のサイクルでは大多数のアジア系ファンドのロックアップ期間が2〜3年だったのに対し、欧米のファンドは通常8〜10年であると明かした。この点も、長期的な投資意思を持つLPを獲得する上でアジア系ファンドにとって難しさを生んでいる。
欧米のLP市場は比較的成熟しており、ファンド設立当初から大学の寄付基金やファミリーオフィスなど、アンカーLPとして確固たる投資家を見つけることができる。Jocy氏は、健全な市場の形成にはLP市場からVC市場、そして起業家市場へと順次伝播していく仕組みが必要だとし、そのような環境のなかで信念を持って活動を続けるアジア系ファンドは厳しい挑戦に直面していると語った。




