TechFlowの報道によると、グローバル金融通信サービスプロバイダーであるSWIFT(国際銀行間通信協会)は、新たなグローバルインフラ計画を発表した。この計画は、クロスボーダー取引プロセスの最適化を目指すもので、加盟機関が既存のSWIFT接続を通じて従来の資産に加え、暗号資産などの新興資産の取引も処理できるようにすることを目的としている。
SWIFTは、自社のグローバルプラットフォーム上でマルチレジャーセットルメント対支払い(DvP)および支払い対支払い(PvP)の取引メカニズムのテストを開始する予定だ。この仕組みにより、証券の購入者はSWIFTネットワーク上で支払いとトークン化資産の交換をリアルタイムかつ同期的に完了できるようになる。新計画は特に実物資産(RWA)のグローバル取引に注力しており、市場調査機関は2034年までにRWA業界の時価総額が30兆ドルに達する可能性があると予測している。
SWIFTの最高イノベーション責任者トム・ツシャッハ氏は、「デジタル通貨やトークンには、将来的な決済方法や投資形態を再構築する可能性がある。しかし、異なる技術ソリューションが相互に連携可能になることで、その潜在力が真に発揮される」と述べた。ツシャッハ氏は、包括性と相互運用性が金融エコシステムの中心的支柱であると強調している。
この計画は当初は法定通貨を基盤とするが、今後段階的に中央銀行デジタル通貨(CBDC)、トークン化された商業銀行マネー、規制対象のステーブルコインを統合していく予定だ。SWIFTは、トークン化資産の価値移転に関する試験で前向きな成果を得ており、欧州、アジア、北米の主要銀行を網羅する2つのCBDCサンドボックス実験も含まれていると述べた。
今回SWIFTが導入する統一決済インフラは、さまざまなデジタル資産とそれぞれの銀行主導ネットワークとの統合における技術的課題の解決も目指している。RWAの探求に取り組む金融機関が異なる分散型台帳技術(DLT)を採用する場合、技術的な互換性の欠如がグローバルな相互運用性を妨げる可能性がある。また、各国・地域の規制環境の違いがコンプライアンス上の課題を引き起こす恐れもある。




