TechFlowの報道によると、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は連邦裁判所に対して、同国最大の市場運営機関であるASXリミテッドに対し、清算所電子子登録システム(CHESS)の置き換えプロジェクトに関して誤解を招く声明を発表したとして訴訟を提起した。ASICは、ASXが2022年2月10日の公告で「計画通りに進行中」であり、「2023年4月に開始予定」と述べた主張が虚偽的・誤解を招くものだったと指摘している。
ASIC議長のジョー・ロンゴ氏は、ASXのこうした発言は市場インテグリティにおける信頼の根幹を揺るがすものであり、これはASX取締役会および当時の経営陣による集団的な失敗の可能性があると述べた。ロンゴ氏は、CHESSプロジェクトがオーストラリア経済の基盤となる極めて重要な国家的インフラストラクチャーであることに鑑み、その遅延や中断はASX自身および市場参加者に大きなコストをもたらしたと強調した。彼は、このようなプロジェクトは効果的かつ透明性を持って管理されなければならないと指摘し、そうでなければオーストラリア市場に対する投資家信頼の低下につながりかねないと警告した。なお、ASXの違反行為に対する具体的な制裁措置については、現時点では未定である。
これ以前にも、ASXは市場インテグリティ規則の違反により105万豪ドルの罰金を支払っている。




