TechFlow 情報によると、米国財務省金融犯罪執行ネットワーク(FinCEN)の発表によれば、バイナンスのVIPユーザーには、法執行当局による調査対象となった際に事前に通知を受けられるといった特別な特権が与えられていた。
財務省が発表した92ページにわたる命令書では、バイナンスが「法執行機関による調査の対象となったVIPユーザーに通知するための一連のプロセスを構築していた」と指摘しており、実質的にVIP顧客を監視していたとされる。
FinCENによれば、このプロセスは比較的単純なもので、バイナンスのVIPチームのメンバーは、「可能なすべての手段」を使って調査対象のユーザーに連絡するよう指示されていた。これには、SMSの送信や電話での連絡が含まれ、例えばアカウントが凍結または解除されたことをユーザーに知らせるものだった。その際、FinCENはバイナンスのVIPチームに対して、警告メッセージが明らかになりすぎないよう注意するよう指導している。
同社はVIPチームに対し、「FinCENの命令に基づき、いかなる状況下でも『逃げろ/撤退しろ』という強い示唆を与えてはならず、そうした行為は訴追や個人責任を招く可能性がある。たとえば『あなたのアカウントは解除されました』『あなたのアカウントはXXX機関によって調査されています』などというのは、通常、十分明白な重大な示唆となる」と説明していた。
FinCENによると、バイナンスの内部報告書では、2019年にVIP顧客がBinance.comの取引高および取引収益の3分の2から4分の3を占めていたことが示されており、「そのため、バイナンスにはこれらのVIPユーザーを全面的に支援する大きな商業的動機があった」と付け加えている。また、規則上アメリカ人は当該プラットフォームでの取引が禁止されているにもかかわらず、アメリカ人ユーザーは「VIPユーザー層の重要な構成員を占めており」、時には取引所の全手数料収入の20%を占める場合もあったという。




