2020年11月4日夜間、騰訊(テンセント)の劉熾平(リュー・チーピン)社長は香港ファイナンシャルテックウィークに出席し、フィンテック市場において多くの新規参入企業が質よりも単純な規模拡大を追求していると指摘した。彼は、革新と金融リスクは常に隣り合わせであり、規制当局と密接に連携しなければならず、無謀な革新はかえってより大きなリスクをもたらす可能性があると述べた。
劉氏は、「10年スパンで見れば、世界が暗号通貨主導の状態になるとは思わない」と述べた上で、暗号通貨には三つの価値があると分析した。第一に「デジタルゴールドとしての価値保存機能」、第二に「関連するブロックチェーンエコシステム内でソフトウェアプログラムを追加できる点」、第三に「規制の外に位置する匿名性の人気」であるとした。その一方で、匿名性に対する需要は常に大きいが、規制や法制度の発展に伴い、匿名性を利用できる機会や範囲は抑制されていくだろうとも指摘した。
暗号通貨以外の分野については、ブロックチェーン技術が最も重要かつ興味深い部分であり、今後のフィンテックエコシステムの発展に貢献していくだろうと語った。劉氏はこうも述べている。「将来を見据えるとき、私はこう言うだろう。世界は常に価値保存の仕組みを必要とするが、多くの『デジタルゴールド』を必要とするわけではない。その役割を果たせる暗号通貨の数は非常に限られている。」(21世紀経済)




