TechFlow 発、潮向研究によると、モルガン・スタンレーの 7 月 20 日付貴金属レポートは、中央銀行による金購入が加速していると指摘した。中国は 6 月に 14.9 トンの金を購入し、2023 年 10 月以来最大の単月増加となった。これで 20 カ月連続の買い越しとなり、今年の累計購入量 40.1 トンは昨年通年分を上回った。ポーランド、ウズベキスタンも同時に買い越しを行った。しかし、金 ETF は 6 月に 74 トンが流出し、北米が主な売却地域となった。年初来、北米 ETF の純売却は 60.5 トンだ。中央銀行の買いと ETF の売りが相殺し、金価格は 4000 ドル付近で足踏みしている。銀は年内で約 23% 下落し、金の 8% を大きく下回った。太陽光発電向け銀需要の弱まりと ETF 売りが重なり、二重の圧力となっている。
モルガン・スタンレーは、金銀の反転鍵は ETF 買いの戻り時期にあるとし、ETF の戻りは FRB が利上げを回避できるかどうかにかかっているとみている。モルガンのエコノミストチームはインフレが継続して鈍化し、FRB は今年利据え置きになると予測している。この予測が成立すれば、ETF 買いは早くとも第 4 四半期に戻り、金価格は 4450 ドル/オンス(約 +11%)、銀価格は 65 ドル/オンス(約 +16%)まで上昇する見込みだ。地政学紛争で油価が上昇し、FRB が利上げを余儀なくされた場合、金銀の下落リスクが再び拡大するだろう。



