TechFlow(深潮)の報道によると、6月6日、CoinDeskは、2011年3月以降一切使用されておらず、35.55 BTC(約254万米ドル相当)を保有する「サトシ・ナカモト時代」のアドレスが今週、送金を行ったと伝えた。チェーン上データによれば、このアドレスは6月2日に15 BTCを新たなアドレスへ送金し、残りの20.55 BTCはお釣りとしてそのまま保持された。このアドレスがビットコインを最初に受け取った当時、ビットコイン価格は1米ドル未満であった。
今回の異常な動きは、ニューヨーク州で係争中の、約380万BTC(約2850億米ドル相当)に及ぶ巨額訴訟において、被告側から公に確認された最初の反応と見られている。今年3月、「ノア・ドウ(Noah Doe)」という匿名の原告が、ワイオミング州に登録された2社の有限责任会社(LLC)とともに提訴し、ニューヨーク州の遺失財産法に基づき、長期にわたり非アクティブ状態にある3万9,000個のビットコインウォレットの所有権を取得しようとしている。先月、裁判所は原告に対し、ビットコインのOP_RETURNフィールドを活用して、関連ウォレットに対して法的通知リンクを含む「ダスト取引(微小額取引)」をチェーン上で送信することを認可。これにより、該当ウォレットの所有者は一定期間内に所有権を証明するよう求められた。
本件訴訟における第38,215号被告として指定されたウォレット「1LwWt」による今回の送金は、原告が主張する「資産は放棄済み」という主張を直接覆すものとなった。Galaxy Researchの研究責任者アレックス・ソーン(Alex Thorn)氏はこれについて、「明らかに、これらのビットコインは実際には放棄されていない」と指摘した。さらに、本訴訟の被告リストには含まれていないが、15年間沈黙を守っていたアドレス「1CDSy」も同日に20 BTC(約148万米ドル相当)を送金した。こうした複数の異常な動きは、いわゆる「放棄資産」と見なされていた初期のビットコインの一部が、依然として元の所有者の管理下にあることを示唆している。




