TechFlowより、5月5日、CoinTelegraphの報道によると、DeFiプロトコルのAaveは、米ニューヨークで緊急動議を提出し、米国法律事務所Gerstein Harrow LLPがArbitrum DAOに対し、Kelp脆弱性被害者への30,766 ETHの送金を阻止する仮処分通知の取り消しを求めていた。
Gerstein Harrow LLPは先週金曜日、Arbitrum DAOに対し仮処分通知を送付。同事務所は、北朝鮮を相手取る債務不履行判決に基づき、自社クライアントが8億7,700万ドル以上を受け取るべきであると主張した。また同事務所は、4月18日に発生したKelp脆弱性攻撃の背後にいる北朝鮮のハッカー組織が、当該ETHを保有していたため、クライアントが関連ETHに対して法的請求権を有すると述べた。
Aaveはこの動議において、盗難行為によって財産の所有権が合法的に取得されることはないとして反論。さらに、北朝鮮の関与は現時点では単なる「推測」に過ぎず、同法律事務所の主張は「論理・常識・法律に反する」と指摘した。Aaveの弁護士は、この遅延がプロトコルおよびユーザー、ひいては広範なDeFiコミュニティに「回復不能な損害」を及ぼす可能性があると警告。また、こうした対応が不正分子による他の暗号資産プロトコルへの攻撃を助長する恐れもあると訴えた。
Arbitrum DAOは、上記ETHをDeFi Unitedへ提供するかどうかについて投票を行っている。DeFi Unitedは、rsETH保有者への救済措置およびrsETH担保の回復を支援する業界連携イニシアチブであり、背景には4月18日にKelp DAOが被った2億9,200万ドル規模のハッキング事件がある。投票は5月7日に終了予定である。裁判所が緊急動議を即時に却下できない場合、Aaveの弁護士はGerstein Harrowに対し、判決が出るまでの仮処分継続期間中、3億ドルの保証金の支払いを要求している。裁判官は、この緊急動議についてまだ裁定を下しておらず、審理日程も未定である。




