TechFlowからの報道によると、4月13日、CoinDeskが報じたところでは、カリフォルニア大学サンタバーバラ校、カリフォルニア大学サンディエゴ校、ブロックチェーンセキュリティ企業Fuzzland、およびWorld Liberty Financialの研究者らが共同で論文を発表し、「LLMルーター」——すなわちユーザーとAIモデルの間に位置する中間サービス——が暗号資産のセキュリティにとって重大なリスク要因となっていると警告しました。研究者らは、26のLLMルーターが秘密裏に悪意あるツール呼び出しを注入し、ユーザーの認証情報(クレデンシャル)を窃取していることを明らかにしました。そのうち1件の事例では、顧客の暗号資産ウォレットから50万ドル相当の資産がすべて失われました。
さらに、研究者らはルーター・エコシステムを「汚染」することにより、数時間以内に約400台の下流ホストを制御下に置くことに成功しました。秘密鍵やAPI認証情報などの機密データは、これらのルーターを経由する際に平文で送信されることが多く、ユーザーは実際にはまったく気づかぬまま自らの資産をリスクにさらしているのです。
研究者らは、マッキンゼー社が2030年までにAIエージェントが全世界の消費関連ビジネスにおいて3兆~5兆ドル規模の取引を仲介すると予測していること、またバイナンス創設者である趙長鹏(チャオ・チャンポン)氏がAIエージェントによる支払い額は人間のそれの100万倍に達すると予測していることにも言及しています。しかし、現在のインフラのセキュリティ水準は業界の発展スピードに大きく遅れをとっており、「最も脆弱な環節( weakest link )」に起因するリスクが、システム全体に及ぶ連鎖的危機を引き起こす可能性があると指摘しています。




