TechFlow(深潮)の報道によると、6月16日、CryptoSlateは米国下院議員ランス・グーデン氏とジョシュ・ゴットハイマー氏が共同で「連邦暗号資産窃盗捜査・調整法案(Federal Cryptocurrency Theft Enforcement and Coordination Act)」を提出したと報じました。同法案では、米司法省(DOJ)内に「連邦暗号資産窃盗特別タスクフォース」を設置することを提案しており、その構成メンバーにはDOJ、FBI、国土安全保障省(DHS)、財務省(FinCENを含む)などの関係機関が含まれます。このタスクフォースは、連邦レベルにおける中枢的な調整機関として機能し、暗号資産窃盗事件の予防・捜査・起訴を統括するとともに、地方の法執行機関に対し、証拠収集、資産追跡、被害者支援などの分野における研修および技術的支援を提供する予定です。
本法案の提出背景には、DOJが2025年4月に「規制ではなく起訴を重視する」という方針のもと、国家暗号資産捜査チーム(NCET)を解散したことが挙げられます。FBIのデータによれば、2025年の暗号資産関連苦情件数は18万1,000件に達し、被害額は110億ドルを超えています。注目に値するのは、本法案が明確に暗号資産市場の監督・規制をタスクフォースの職権範囲から除外している点であり、現行の刑事法規も一切変更されません。ただし、資金調達の仕組み、人員編成、被害者対応メカニズムなどの重要な詳細については、いまだ具体的な規定が示されておらず、実際の執行能力について懸念の声が上がっています。



